こんにちは。斉藤麻美です。
本日はいじめる側の心理について考えてみましょう。
いじめが起こるためには、いじめられる側、いじめる側の両方の存在が必要です。
いじめをする人は相手を思いやる気持ちが不足しているために起こります。
思いやりの心が持てない理由は、背景に発達障害やうつ病が隠れている場合もあるのです。
もしも、相手を思いやれるのであれば、相手が嫌がることをすれば心が痛みます。
相手の気持ちを思いやるためには左脳ではなく右脳で考えることが必要です。
この、左脳と右脳の使い方やバランスが崩れると発達障害やうつ病が起こりやすくなります。
ですから、右脳と左脳をバランスよく使い、心に余裕があれば、いじめをすることがなくなるのです。
心に余裕がないのは視野が狭く、1つのことにこだわっているなどワーキングメモリーの不足が関わっている場合もあります。ワーキングメモリーとはマルチタスクをこなす能力のことです。
また、妬み、嫉みからいじめをすることもあります。自分が持っていない部分を相手が持っていると羨ましいですね。
この妬み、嫉みも実は脳の使い方、観念(主観的な物事の捉え方)によって発生しているのです。
嫉妬から敵対していじめるのではなく、仲良くなって情報共有して充実した生活を送る方がよっぽど良いです。
さて、日本ではいじめられた子が転校を余儀なくされたり、先生に報告することで余計にいじめがエスカレートしたり、いじめられる側も原因があるのでは?と言われることもしばしばあります。
しかし、フランスではこの逆です。
いじめる側のメンタルを改善する必要があるとして、対処しているのです。
わたしはこの話を初めて聞いたとき、とても驚きました。そんな発想があるのかとびっくりしたからです。
しかし、そんな発想があることに気づかなかったことに反省しています。思考は柔軟であるべきですね。
いじめに関わらず、何でも先入観で見てはいけません。
しかし、実際は先入観で見ていることにすら気づかないことも多々あるので、決めつけることなく考える思考は大切です。とは言っても、気づいていないものは直せません。
この先入観を見直すことも観念を修正することで改善できるのです。
いじめる側のメンタルのケアが必要と考えるフランスですが、だからといっていじめがなくなっているわけではありません。
2015年のフランス全国調査では、小学校から高校で「嫌がらせ、暴言、暴力を繰り返し受けた」と答えた生徒は約70万人です。
一方で、日本の学校がいじめと認定し、全国の校長が報告した生徒からの回答数は2017年文部科学省発表数の約32万件です。
人口比で考えてもフランスは日本の半分強しかいないので、とてもいじめが多いように感じられます。しかし、日本は実態として認識されていない数が多くいると推測できます。
フランスは被害者保護と加害者抑制という観点から抑止の活動をしています。
被害者保護として、校内ハラスメント相談の全国無料電話ホットラインがあります。外部のハラスメント問題専門家と、生徒が直接、話せる仕組みです。さらに相談しっぱなしではなく、具体的な改善策を検討し、学校へのフィードバックが行われます。
加害者抑制は校内ハラスメント専門家ネットワークがあります。
このように、いじめる側の問題は改善策(相手を思いやる右脳の使い方、心の余裕を持つワーキングメモリー、観念の修正の方法)を考える必要があります。
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