こんにちは。斉藤麻美です。
わたしは、今個人事業主ですが、以前は勤めていました。そのときは不器用すぎて何度も怒られていました。発達障害も疑われました。
わたしは以前、医療従事者として病院に勤務していました。会社員のように定位置のデスクがなく、業務に応じて移動する仕事です。
一方、学校では席が決まっていなくとも、一定時間は同じ席で授業を受けるわけですし、暗黙の了解で、大体席は固定されていくことが多いです。
そのため、固定の位置から周囲の状況を判断していましたが、医療従事者はそうではありません。わたしはその点にとても混乱してしまったのです。
入職したてはもちろん同期や上司の名前と顔が一致しないので、わからないのは当然ですが、しっかりと覚えた後でも、勤務中の立ち位置が常に変わる環境は苦手でした。
誰に何を言われたのかを覚えていられなかったのです。ですからペンを借りても誰に返すか忘れてしまったり、報告をするように言われていても、誰に言われたのか忘れてしまい報告ができない事態に困っていました。
ですからペンをパクってしまう人、報告すらできない人というレッテルを貼られてしまったのです。
ですから本来の業務を行う余裕など到底なく、それ以前の問題だったのです。
また、休憩室で昼休憩を取る際は、各自休憩のタイミングが違うので変わるがわる人が出入りしました。
その際場所取りをしてトイレに行く人もおり、この席誰が座ってる?やこの席空いている?などと聞かれることがありましたが、それも忘れてしまって答えられなかったのです。
すぐ近くの他の人が〇〇さんがいたけれど休憩終わったから空いているよとか、トイレに行っているだけだから空いていないよとか、〇〇さんの隣が良いもしくは避けたいなどの話はよくあり得る状況ですね。
わたしの場合は認識していないのではなく忘れてしまったことが原因です。
このような事態はなぜ起こるのでしょうか?これらは右脳を効率的に支えていなかったり、ワーキングメモリーが低いと起こる現象です。その状況について説明していきます。
まずは右脳について説明します。
人の脳には右脳と左脳があります。右脳と左脳はバランスよく使うことが大切です。右脳はイメージやひらめきを司っています。一方左脳は論理的思考を担っています。
そのため、右脳が弱いと映像処理がうまくできず、何事も言語で処理しようとしてしまうためうまくいかないのです。
例えば、カレーライスを初めて作ろうとしたとき、あなたはどのようにレシピを把握しますか?
YouTubeなどで作り方の動画を見てその映像の手順をイメージしようとしますか?それともテスト勉強をするように、レシピ本の字面を順番に暗記しますか?
この場合前者の映像の手順をイメージするほうがスムーズに行く人がほとんどなはずです。
さらに字面を覚える方法の場合具材のジャガイモやニンジン、玉ねぎなどを想像してはいけません。
仮にその食材そのものを知らないと仮定するとイメージすることは不可能ですが、知らない場合はレシピを暗記し、うまく料理を作ることに成功できるでしょうか?
このように映像の手順をイメージする方がとても簡単なのです。これは右脳と左脳では得意な部分が違うので、その使い方を間違えると不器用さや発達障害で問題が起こるようになるのです。
そのため、わたしは定位置で業務をしない医療従事者の仕事で誰がどこにいるかわからずに混乱してしまったのです。
そのため右脳を鍛えることでこれらの問題は解決することができます。
また、2つ目のワーキングメモリーですが、これはマルチタスクをこなす能力のことです。
複数のことを同時にこなす能力のことで、例えば発達障害がある場合は食事をする際、片手にお茶碗を持ち、片手にお箸を持って食事することが難しくなります。
それぞれの手で違うことを行なっているからですね。そのため、食器をテーブルに置いたまま、スプーンで食べるという、一見こだわりの強さに見えるような行動が起きるのです。
本人は拘っているのではなく、食べにくい方法を避けているだけなのです。
それと同じ理由でテレビを見ながら食事をすることも難しくなります。
ですから医療従事者のようにその場で機転を効かせて臨機応変に対応しなければならない現場では、マルチタスクの連続でワーキングメモリーの低いわたしにはキャパオーバーだったのです。
ですから、ワーキングメモリーを鍛えることによって不器用さや発達障害の問題は克服できます。
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